前回は、就業条件明示書と雇用契約書は違うものであるということと、就業条件明示

書は、派遣契約更新の都度、派遣労働者に毎回、書面で渡さないといけないことを

説明しました。

 

今回は、よくあるご質問として、「有期雇用派遣労働者だけでなく、無期雇用派遣

働者に対しても毎回就業条件明示書を渡さなければいかないのか?」について

ご説明したいと思います。

 

結論から申し上げると、無期雇用派遣労働者(正社員を含む)に対しても、派遣

契約更新の都度、就業条件明示書を書面で渡していただかないといけません

 

なぜ、渡さないといけないのか?というと、派遣法第34条第1項に、

「派遣元事業主は、労働者派遣をしようとするときは、あらかじめ、当該労働者

 派遣に 係る派遣労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、次に掲

 げる事項(当該 労働者派遣が第40条の2第1項各号のいずれかに該当する

 場合にあっては、第3号及び第4号に掲げる事項を除く)を明示しなければ

 ならない。」

と規定されています。

 

この「労働者派遣をしようとするとき」とは、新たに派遣する場合のみならず、

派遣契約を更新した場合も含みます。また、「当該労働者派遣に係る派遣労働者

に対し」と記載されている通り、有期雇用派遣労働者のみならず無期雇用派遣労

働者(正社員を含む)を含むすべての派遣労働者に対し、明示しなければならな

いとなっているため、無期雇用派遣労働者に対しても派遣契約更新の都度、

毎回、就業条件明示書を渡していただかなければいけません。

 

もし、渡していなければ派遣法に抵触することになりますので、お気を付け

下さい。

 

また、「雇用契約書兼就業条件明示書」というように、雇用契約書(または

労働条件通知書)と就業条件明示書を同じ紙に記載されている場合も、就業

条件明示書は派遣契約更新の都度、労働者に渡していただかないといけない

ので、「雇用契約書兼就業条件明示書」も派遣労働者に派遣契約更新の都度

毎回渡していただかないといけないことになります。

 

 

(資料)
 厚生労働省 「労働者派遣事業関係業務取扱要領(平成30年7月6日以降)」

 https://www.mhlw.go.jp/general/seido/anteikyoku/jukyu/haken/youryou_h24/dl/all.pdf

 厚生労働省 「平成27年労働者派遣法改正法の概要」

 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/0000098917.pdf